原子力発電環境整備機構(NUMO)がホームページに掲載した謝罪文

 原発の運転で生じる高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選びをめぐり、原子力発電環境整備機構(NUMO)が23日に東京都内で開いた、寿都町の全域と神恵内村の一部が試掘などに進む「概要調査」の候補地とする「文献調査」の結果説明会で、参加者から「最終処分場を北方領土に建設しては」との意見が出た際、NUMO幹部が「一石三鳥四鳥」と答えていたことが分かった。

 これを受けて道はNUMOに「北方領土は北海道の一部。返還を望む元島民の心情を考えれば、あまりに配慮が無い発言だ」と口頭で抗議。NUMOは29日までに「幹部の発言は提案の趣旨を確認する意味で行ったものであり、北方領土に最終処分場を建設することを肯定的にとらえて答えたものではない」としつつ「北海道の皆さまの心情に思いを致せば深慮に欠けていたものと反省し、深くおわびする」とホームページで謝罪した。

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