
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)6号機で10日、原子炉建屋にある非常用ディーゼル発電機を制御する装置から煙が出るトラブルがあった。社員が消火作業を行い、間もなく煙は止まった。けが人はなかった。東電によると、モニタリングポストの数値に異常はなく、外部への放射能の影響はないという。
東電によると、10日午前10時4分、6号機中央制御室にある火災報知機が、原子炉建屋1階にあるディーゼル発電機を操作する部屋で煙が発生していることを知らせた。社員が駆けつけて、この部屋にある「制御盤」から煙が上がっていることを確認、消火器を使って初期消火を行い、同18分に煙は止まったという。この間、火は確認されなかったとしている。
東電によると、煙が出たのは制御盤にある計測器用変圧器(高さ、幅、奥行きはいずれも8センチ)。地元の消防によると、東電からの通報を受けて、現場を調べたが、火災にはあたらないと判断した。