【連載】校長から受験生へ
主に首都圏の中学・高校の校長から受験生へのメッセージを随時配信します。
東洋英和女学院中高(東京都港区) 石澤友康部長
生徒も、保護者も、卒業生も、みんなこの学校を愛している。それが一番の特徴かもしれません。
キリスト教系の学校として、140年前に創立されました。建学の精神は「敬神奉仕」。神を敬い、隣人を愛する、という教えです。生徒には繰り返し、「あなたたちは神に愛された存在なんだよ」と伝えています。自己肯定感を養い、他者を思いやる力を培っていきます。「受け入れられている」という安心感からか、生徒たちは自由に、好奇心旺盛に学校生活を送っています。
創立当初から英語教育に力を入れてきました。ディベートやグループワークなど、実践に重きを置いています。学校独自の英会話のテキストは(学校周辺の)東京・麻布十番の道案内や学校行事の紹介などについてのアクティビティーがあり、「使うための英語」を意識しています。生徒たちは活発に手をあげ、発言します。先生が話す時間のほうが短いくらいです。こうした取り組みは、民間試験「GTEC」の結果にも結びついているようです。今年の高2の平均は1020.4点(海外の高校で授業を理解し、参加できるレベル)。失敗を恐れず、どんどんチャレンジすることで、自然と英語の4技能が身についていきます。
進路は多岐にわたり、医学部…