東北大は17日、今後の医学研究をリードしていく若手研究者を育成するため、「医学イノベーション研究所(SiRIUS)」を2025年4月に立ち上げると発表した。患者を診療しながら研究もする「臨床医研究者」の育成に力を入れるのが特徴だ。
東北大は、世界最高水準の研究環境でトップクラスの研究力をめざす「国際卓越研究大学」の第1号に選ばれ、25年度に向けて100億円以上の支援を受ける見通しだ。
研究環境を整備する一環として、医学部のある仙台市内のキャンパスにSiRIUSをつくり、臨床医の視点を持ちながら、大学の医局とは独立して研究できる新たな研究拠点にする。初代の研究所長は、医学系研究科糖尿病代謝・内分泌内科学の片桐秀樹教授が務める。
SiRIUSでは来年度、5人程度の研究者を原則助教のポストで採用する予定だ。将来は30人以上の体制になる。任期は6年で、最終的な評価によっては任期のないポストに就けることもある。博士号をとっておよそ10年以内の臨床医を想定している。
SiRIUSを立ち上げる理…