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物価

 総務省が27日に発表した12月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(速報値)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)が108.6となり、前年同月より2.4%上がった。伸び率は前月の2.2%より大きく、2カ月連続で拡大した。コメを中心に身近な食べものの高騰が続くなか、政府の電気・ガス補助金がいったん終わったことが大きく響いた。

 物価全体の上昇は、これで40カ月連続になる。コメは63.3%上がり、統計のある1971年以降で最大の伸び率を、3カ月続けて更新した。電気代は18.2%、都市ガス代は12.1%の値上がりとなった。

 一方、生鮮食品をふくむ総合指数は3.0%上昇した。3%台の伸びは2023年10月の3.2%以来で、14カ月ぶりだ。暑さによって育ちが悪かった野菜や果物が高騰し、キャベツは91.9%、トマトは56.0%、みかんは23.0%の値上がりを記録した。生鮮食品全体では17.0%上がった。

 総務省があわせて発表した都…

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