東京都港区長選で初当選を決めた清家愛氏(中央)=2024年6月2日午後11時22分、東京都港区、中山由美撮影

 東京都港区の区長選は2日投開票され、無所属の新顔で元区議の清家愛氏(49)が、いずれも無所属で区長を5期20年務め、6選を目指した現職の武井雅昭氏(71)=自民、公明推薦=、新顔の元都議・菊地正彦氏(71)を破り、初当選を決めた。投票率は30.62%(前回30・04%)、当日有権者数は20万617人だった。

 選挙戦では、清家氏、菊地氏の両候補が「多選自粛条例」の制定を訴えた。清家氏は「港区の高いポテンシャル(潜在能力)を活(い)かせていない。未来のために、世代交代させてほしい」などと多選の弊害を主張。新聞記者時代に子育てとの両立に悩み退社。その後区議として13年間、子育て支援に取り組んできた。選挙戦では実績をアピールする一方、「優しいまちづくり」を掲げ、放課後児童クラブ(学童)や介護・障がい者施設の整備などを公約にした。

 一方、武井氏は各地の総合支所の整備など、5期20年の実績をアピールし、多選批判に対抗。「頼りになる区役所をこれからもつくっていきたい」と訴えたが及ばなかった。

 菊地氏も多選批判のほか、財…

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