東京メトロは20日、同社と住友商事、英国の鉄道事業者の3社で設立した事業会社が、ロンドンの地下鉄エリザベス線の運営事業を受注したと発表した。東京メトロが海外鉄道の運営に参画するのは初めてで、2025年5月から事業を開始する。
事業会社には東京メトロと住友商事がそれぞれ17・5%、英国の鉄道事業者が65%を出資している。出資額は非公表。ロンドン市交通局との契約期間は最長で9年半を見込む。
22年5月に全線開通したエリザベス線(117キロ、41駅)はヒースロー空港とロンドン中心部、東部を結ぶ。23年の年間利用者は約2億1千万人で、30年には2億5千万人を超えると予測されている。
東京メトロは10月に東京証券取引所プライム市場に上場。成長戦略に事業の多角化を打ち出している。(大和田武士)