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会見した「東京都平和祈念館(仮称)の建設をすすめる会」代表世話人の児玉洋介さん(中央)ら=2025年1月20日、都庁、松田果穂撮影

 東京都が1990年代に計画していた「都平和祈念館(仮称)」の建設を訴える市民団体が20日、都庁で会見を開き、都や都議会に具体的な計画の推進を求める「緊急アピール」を発表した。

 会見したのは、市民団体「東京都平和祈念館(仮称)建設をすすめる会」。アピールでは、「東京大空襲の記憶をよみがえらせ、語り継ぐための祈念館の建設で、平和を求める声を世界に発信すべきだ」と訴える。

 昨秋に呼びかけを始め、現時点で83団体と、映画監督の山田洋次さんや俳優の吉永小百合さんなど236人の個人から賛同を得ているという。

 今後、式典の場やウェブ上で署名を募り、都議会への請願も予定している。代表世話人の児玉洋介さんは「戦争体験者にとって戦後80年のいま、思いを伝えられる最後の時期を迎えている。都は(計画の推進に)大きく踏み出すべきだ」と話した。

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