外務省は20日、偽造対策を強化した新型パスポートを、来年3月24日の申請分から交付すると発表した。顔写真ページをICチップが埋め込まれたプラスチック製に変更する。これに合わせ、新規発行のオンライン申請を全ての都道府県で可能にする。現在、全都道府県でオンライン申請できるのは更新手続きで、新規発行は一部にとどまっている。
新型パスポートはレーザー技術を使って印字するため、紙幣を製造する国立印刷局で作成し、各都道府県などに配送する。このため国内での申請から交付までには従来の2倍の約2週間かかる。マイナンバーカード専用サイト「マイナポータル」で戸籍情報を連携しオンライン申請を行うと、戸籍謄本の原本の提出も不要となる。
岩屋毅外相は会見で「(顔写真ページが)プラスチックになり、偽造や変造ができにくくなる。安全性は非常に高まるので安心してお使いいただける」と話した。