東京都世田谷区で2000年に会社員宮澤みきおさん(当時44)一家4人が殺害された事件は、未解決のまま31日で発覚から24年を迎える。30日には宮澤さん一家4人の墓参りが埼玉県新座市であった。例年参加してきた宮澤さんの母・節子さん(93)は高齢を理由に欠席した。
この日、殺人事件の遺族でつくる「宙の会」特別参与で、事件の捜査に携わった元成城署長の土田猛さん(77)が4人の墓前で手を合わせた。退職後から毎年節子さんと訪れ、終了後には一緒に取材に応じていた。
今年は、欠席の連絡が節子さんの家族から18日に土田さんにメールで寄せられた。土田さんによると、「メディアに出ることで事件の風化を防ぐことは承知しているが、年齢や体調を考慮すると限界の状況」とした上で、「事件解決を誰よりも願っているのは節子自身で、その気持ちはこれからも変わりません。本人が一番ふがいなさを感じています」とされていたという。
土田さんは、29日に節子さ…