2024年6月28日、米バージニア州の集会で演説するトランプ前大統領=AP
  • 写真・図版

 米ニューヨーク州の裁判所は2日、元不倫相手への口止め料を隠すため、業務記録を偽造したとして有罪評決を受けたトランプ前米大統領の量刑言い渡しを延期した。当初は今月11日に行われる予定だったが、トランプ氏側から評決の無効を求める申し立てを受け、マーシャン判事が決めた。申し立てを判断した上で、必要があれば9月18日に量刑を言い渡す。最長で禁錮4年の可能性がある。

  • 刑事免責をめぐる米最高裁の判断 なぜトランプ氏の「勝利」なのか
  • トランプ前米大統領に有罪 不倫相手へ「口止め料」隠すため文書偽造

 トランプ氏側は1日、連邦最高裁の判断を受けて、評決破棄を要請する申し立てを行う意向を示していた。2020年の大統領選の結果を覆そうとしたとされる事件をめぐり、大統領の公的行為については原則として免責されるが、公的ではない行為は免責されないという基準を最高裁が示したのを受け、ニューヨーク州でくだった有罪評決は無効だと主張している。

 今月10日までに評決の破棄…

共有