日本時間10日午後2時44分ごろに発生した太陽フレア。右下の白く光っている場所で起きた(C)NASA/SDO
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 太陽の表面で8~10日に「太陽フレア」と呼ばれる大きな爆発現象が連続して起きた。国立研究開発法人「情報通信研究機構(NICT)」によると、放出されたプラズマガスは10日夜~11日早朝にも地球に届いて、無線通信が乱れたり、全地球測位システム(GPS)の誤差が大きくなったりする可能性があるという。

 太陽フレアは表面の「黒点」と呼ばれる場所で起きる。NICTによると、5段階評価で最大規模とされる「Xクラス」の爆発が、8日午前11時ごろを皮切りに、10日午後4時ごろまで計6回発生した。Xクラスの太陽フレアが連続して起きるのは珍しいという。いずれも黒点がちょうど地球の方を向いているときに起きた。

 放出されたプラズマガスは、早ければ10日夜に地球に次々に到達し、地磁気が乱れることで、防災や消防などの無線通信や、航空機の管制のための短波通信が使えなくなる恐れもある。米海洋大気局(NOAA)も、同様の予報を発表している。

 太陽活動がもたらす「100…

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