記者会見する日本商工会議所の小林健会頭=2024年6月21日、仙台市、木村裕明撮影

 日本商工会議所の小林健会頭は21日、近く始まる今年の最低賃金改定の議論について、「地方同士、とくに隣県間の最低賃金の引き上げ競争を憂慮している」と述べ、中小企業の賃金支払い能力を十分考慮せず、行き過ぎた競争が広がることに懸念を示した。仙台市での記者会見で話した。

 最低賃金の引き上げ額は、国の審議会が示す目安をもとに各都道府県の審議会が決める。審議会はいずれも、労働者側と使用者側の代表、有識者らで構成する。

 近年は大幅な引き上げが続き…

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