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今年の春闘は12日、自動車大手の労働組合による一斉要求日を迎えた。物価高が続く中、昨年に続いて高水準の要求が相次ぐ見込みで、労使の交渉が本格化する。
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ホンダの労組は、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の相当額で月1万3千円の賃上げを要求する。定期昇給などを含めた全体の賃上げ要求額は1万9500円で、実現すれば約5%の賃上げとなる。トヨタ自動車の労組もベアを求めているが、賃上げ額の平均は明らかにしていない。「比較可能な1999年以降で最高」とした昨年と同じ水準を求めるという。
鉄鋼大手の日本製鉄やJFEスチールの労組、三菱重工業、川崎重工業、IHIといった重工大手の労組はすでに要求書を出した。各労組ともベア相当額で月1万5千円を要求した。
13日には電機大手メーカーの労組が要求書を出すなど、春闘は他の産業にも広がる。大手企業からの回答は3月中旬の予定だ。