明治、大正、昭和、平成、令和――。五つの元号の町名が、山口市でそろい踏みすることになりそうだ。これまでなかった「昭和」が今年度、誕生に向けて手続きが進んでいる。先人たちが明治以降の近代日本をつくった山口県の県民意識ならでは、と専門家は話す。
5元号が網羅される見通しなのは、JR新山口駅周辺にある同市小郡地区。市は飛び地番解消のため、住民の代表や法務局、郵便局の関係者らでつくる「住居表示審議会」での協議を経て順次町名を変更している。
小郡地区では2007(平成19)年、土地区画整理が進んだ新山口駅南側に造られた「平成公園」一帯が、小郡平成町となった。令和に改元後、駅周辺に元号を冠した通りや公園、橋などが点在することから、地元で町名に元号を入れようという機運が高まり、21(令和3)年に駅一帯などが小郡令和1、2丁目に改名。22年には自治会の名称に明治、大正が入っていたエリアに小郡明治1、2丁目、小郡大正町が誕生した。
■元号地名に「維新の歴史」誇…