写真・図版
選抜高校野球大会への出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ明徳義塾の選手たち=2025年1月24日午後4時28分、同校グラウンド、蜷川大介撮影
  • 写真・図版

 第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の選考委員会が24日に大阪市内であり、高知県内から明徳義塾の出場が決まった。2021年春以来、4年ぶり21回目の出場になる。昨秋の四国大会を制した戦いぶりが評価された。

 明徳義塾はこの日、入試で休みだったが、選手たちは朝から須崎市浦ノ内下中山の同校グラウンドで紅白戦をした。午後4時すぎ、大会公式サイトを確認した嵜本(さきもと)宏明校長が、グラウンドで「出場決定、おめでとう」と伝えた。選手を代表して池田佑二主将(2年)が「優勝目指して頑張るので、応援よろしくお願いします」と述べた。

 今年のチームには、昨夏の甲子園16強を経験した主力選手4人が残る。秋の四国大会では準決勝、決勝とも集中打で逆転勝ち。しかし、四国代表として出場した明治神宮大会では横浜に2安打で完封負けし、改めてチーム力の強化を図ってきた。

 池田主将は取材に「出場が決まり、ほっとした。昨秋は守備のミスが多かったので、修正を図ってきた。最近は打撃力もついてきたので、選抜大会の初優勝を目指して全力で戦いたい」と語った。

 昨夏の甲子園のマウンドを経験したエース左腕の池崎安侍朗(あんじろう)投手(2年)は「甲子園でもっと投げたかったので、うれしい」。昨年末から遠投を増やして体の使い方を改善してきた。「戦ったことがないチームとも試合したいけれど、横浜には雪辱したい」。

 馬淵史郎監督は選抜大会出場が17回目(中止の2020年春を含む)で、春夏あわせて39回目の甲子園になる。「けがで出遅れていた選手たちが伸びてきて、打線に厚みがでてきた。どことやっても戦える。守備ができれば、上へ行ける予感がする」と語った。

明徳義塾の昨秋の戦績

▽県予選

2回戦  7―0高知工

    (7回コールド)

準々決勝 10―0土佐塾

    (6回コールド)

準決勝  4―0高知

決勝   2―1高知中央

▽四国大会

準々決勝 6―0鳴門

準決勝  6―3鳴門渦潮

決勝   5―3高松商

▽明治神宮大会

準々決勝 0―2横浜

共有