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東京都調布市主催の高校生フィルムコンテストで最優秀作品賞を受けた明大付属明治高校映画部の短編映画「カノジョのとなり」が24日、同市文化会館で上映された。17分の作品で、友情か恋愛かで葛藤する幼なじみの女子高生2人を描く。監督と主演を務めた同校3年の生徒3人が会場で受賞の喜びを語った。
かつて日活、大映など大手映画会社の撮影所があった同市で開催中の「シネマフェスティバル」の企画。コンテストには都内11校から17作品の応募があった。「カノジョのとなり」は、1年がかりで作った労作で、脚本やせりふ、演技ともにすばらしいと評価されたという。
作品の舞台は高校の教室や通学路など。幼なじみの2人はいつも一緒。でも、それぞれ抱く感情がすれ違っていく……。そんな同世代の心の機微を表現した脚本と監督をてがけた川越心晴(ここは)さんは「高3の卒業に向かう友情をテーマにしたかったから」と語った。主演は遠藤みゆきさんと斎藤美晴(みはる)さん。演技賞も受けた遠藤さんは「感情は目線に出ると言うので、相手によって目線に違いを出すように心がけた」。斎藤さんは「台本を離れ、実際にその場面に遭遇したらどういう気持ちになるかを考えながら演じた」と語った。
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