北海道

 旭川市の公園で2021年3月、いじめを受けていた中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が凍死体で見つかった問題で、市が設置した再調査委員会は29日、記者会見を30日に開いて調査結果を公表すると発表した。

 この問題をめぐっては、旭川市教育委員会の第三者委員会が22年9月に最終報告書を発表。上級生らによるいじめを認定した上で、凍死を自殺だと判断したが、いじめとの因果関係は「不明」とした。遺族側は、第三者委はいじめの定義を限定解釈していると指摘し、再調査を求めていた。

 市は再調査の要望を受け入れ、調査主体を市教委から市長部局が設置した再調査委員会へと移し、教育評論家の尾木直樹氏ら5人に委嘱していた。市が再調査委に諮問したのは(1)いじめの事実関係の再検証(2)いじめと死亡の関連性の再検証(3)学校・市教委の対応の問題点と再発防止策の3項目。

 市教委の最終報告書によると…

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