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 3日に東京・秩父宮ラグビー場であったラグビーの関東大学対抗戦。優勝候補同士が顔を合わせた帝京大―早稲田大は、戦前の予想を覆す大差での決着となった。

 48―17。早大が、公式戦34連勝中で対抗戦、大学選手権ともに4連覇を狙う帝京大を、2020年以来4季ぶりに対抗戦で下した。帝京大に30点差以上つけたのも07年以来17季ぶりの出来事だった。

 その立役者は、悔しさを味わってきた上級生ではなく、この春まで高校生だった1年生のSOだった。178センチ、80キロの服部亮太。技術が際立つキックで、自らの2トライを含む7トライを奪う圧勝劇を呼び込んだ。

 自陣深くから蹴った球はよく伸び、チームは簡単に陣地を回復した。ハイパントは滞空時間が長く、味方が落下地点に入る時間を稼いだ。相手の背後に空いたスペースへ的確に蹴り込み、帝京大が誇る大型FW陣の勢いをそいだ。飛距離、高さ、精度のどれを取っても、別格だった。

 佐賀工高時代に毎日のように…

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