1日午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前日の終値より700円超値上がりし、3万8600円台をつけた。「石破ショック」で大幅安となった前日から一転、反発を狙った買いが進んだ。外国為替市場で円安ドル高が進んだことや、前日の米国株式市場で主要3指数がそろって上昇したことも支えとなっている。
前日の日経平均は、自民党総裁選で日本銀行の金融正常化や、金融所得課税の強化などに前向きな姿勢を示した石破茂氏が新総裁になったことへの警戒感などから、前週末の終値より1900円超の大幅安となった。その反動もあり、1日は取引開始直後から幅広い銘柄で買いが先行した。「行き過ぎた下げ幅との見方から反発狙いの買いが入った」(大手証券アナリスト)という。前日の米ニューヨーク株式市場で、ダウ工業株平均が最高値を更新するなど、好調な米国市場の流れも引き継いだ。
また、1日午前の東京外国為替市場で円相場は一時、1ドル=144円台前半をつけた。前日夕より1円50銭ほど円安ドル高に振れ、輸出関連銘柄などの追い風となっている。(柴田秀並)