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日米比首脳会談前、写真撮影に臨む(右から)岸田文雄首相(当時)、米国のバイデン大統領、フィリピンのマルコス大統領=2024年4月11日午後4時19分、米ワシントンのホワイトハウス、岩下毅撮影

 米ホワイトハウスのカービー広報補佐官(国家安全保障担当)は8日、バイデン大統領が9~12日のローマ訪問中に、日本とフィリピンの3カ国でオンライン首脳会談を開くと記者団に明らかにした。

 米国は、軍事力と経済的手段を組み合わせながら権益拡大を図る中国に対抗するため、利害の重なる3カ国の枠組みの確立に力を入れている。昨年4月には、バイデン氏が岸田文雄首相(当時)とマルコス大統領をワシントンに招き、史上初となる日米比3カ国での首脳会談を開催。その後も海洋分野での協力を深める高官会議を東京で開くなど、関係強化を進めてきた。

 カービー氏はオンライン首脳会談の目的について「3国間の協力と、安全なインド太平洋地域に向けた取り組みをさらに強化する。歴史的な3国間関係において成し遂げた進歩をさらに強固にし、前進させるものだ」と語った。バイデン氏は20日で退任するため、石破茂首相との会話も在任中は最後になる可能性がある。

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