日米両政府は9日、防衛装備品の開発や生産、維持整備の促進に向けた定期協議「DICAS(ダイキャス)」の初会合を開いた。10日は日米防衛当局者が防衛関連企業と意見交換。米側のニーズに応じた防空ミサイルの部品の生産が今後の大きな焦点となりそうだ。
会議の正式名称は「日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議」。今回は防衛省で関連会合を含め11日まで。4月の日米首脳会談で、自衛隊と米軍の「指揮統制」連携とともに同盟強化策として合意した。
9日の初会合では、深沢雅貴防衛装備庁長官、米国防総省のラプランテ次官(取得・維持整備担当)が出席し、防空ミサイルの共同生産▽米海軍艦艇の日本での整備▽米空軍機の日本での整備▽サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化――の4部会の設置を確認。10日は日米の防衛関連企業十数社と意見交換した。11日には米海軍艦艇に関する作業部会を開き、残りの3作業部会は今後、調整する。
米大使「ミサイル生産が成功のカギ」
日米両政府が重視しているの…