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火災のあった海上自衛隊の掃海艇「うくしま」(手前)=2024年11月10日午後3時52分、福岡県宗像市沖、朝日新聞社ヘリから、日吉健吾撮影

 海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が福岡県宗像市沖で沈没した事故をめぐり、中谷元・防衛相は12日午前の記者会見で、16~26日に宮崎県沖の日向灘で予定していた機雷戦訓練と日米共同の掃海特別訓練を中止することを明らかにした。防衛省は「行方不明者の捜索救助のため」としている。

 うくしまは10日午前、船内で火災が発生し延焼。11日午前に転覆後、沈没した。機関員1人が行方不明になっている。中谷氏は海上保安庁と連携して機関員の捜索にあたっていると説明し、「このような事態が発生したことについて防衛大臣として重く受け止めている」と述べた。事故原因については「ディーゼルエンジンが設置されている機械室から火災が発生したと考えられる」と述べたが、詳細は海上幕僚監部に設置した事故調査委員会で調査する方針を示した。(田嶋慶彦)

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