原発の核燃料の研究開発をする「日本核燃料開発」(茨城県大洗町)で、2009~22年度に放射性廃液タンクなどで必要な点検をせず、虚偽の点検記録を作成していたことがわかった。12日の原子力規制委員会の定例会に報告された。規制委は組織的な問題とみて、今後、改善状況を確認する。
規制委によると、日本核燃料開発では09~22年度にかけて、国が認可した規定で定める点検をせず、点検したとする虚偽の記録を作成する不正行為が確認された。
不正があったのは、放射性廃液タンクの内面点検や警報計器の校正、給排気設備や液体廃棄物処理設備の弁などの点検で、いずれも発覚後に点検し、設備の機能に問題はなかったという。
同社は2021年、放射性物…