記念の盾を受け取った石黒尚さん=2025年1月27日午後2時17分、鳥取県倉吉市、富田祥広撮影

 日本学生野球協会が2024年度に活躍した選手らをたたえる表彰選手に、鳥取県内からは昨夏の甲子園に出場した鳥取城北(鳥取市)の野球部前主将、石黒尚さん(3年)が選ばれた。27日に鳥取県倉吉市内で表彰式があり、石黒さんは「苦しいことも多かったけど、3年間頑張ったことが評価されてうれしい」と語った。

 鳥取城北は昨夏の全国高校野球選手権鳥取大会決勝で、九回裏に3点差をひっくり返す劇的な逆転サヨナラ勝ちで6年ぶり6回目の夏の甲子園出場を果たした。鳥取県若桜町出身の石黒さんは1年秋からチームの主力として活躍し、23年春の選抜大会に続いて2度目の甲子園を経験。主将として部員約90人の野球部をまとめ、4番打者・捕手として攻守でチームを引っ張った。

 昨夏の甲子園では初戦で明徳義塾(高知)に敗れ、全国の高いレベルを痛感した。春から東日本国際大学(福島県いわき市)に進学して野球を続ける。「野球だけでなく人間的な面でも成長し、大学で日本一をめざす。将来はプロ野球で活躍したい」と決意を語った。

 表彰式では福光浩・県高校野球連盟会長(倉吉東高校長)が記念の盾を贈り、「4月からの新しい舞台でも活躍を応援しています」と激励した。

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