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大阪・関西万博のシンガポール館が19日、展示の概要を発表した。テーマは「ゆめ・つなぐ・みらい」で、1965年8月の独立から60年の歩みを紹介する。担当者は「シンガポールが進化し続けていることをお見せしたい」と意気込む。
シンガポール館は2024年1月、海外館として初めて着工。25年1月末に建物が完成した。地上3階建てで、約1万7千枚のリサイクルのアルミ円盤を使った赤い球体が目を引くデザインだ。
現在、内装工事を進めている。同国のアーティストのインスタレーションなどを使い、国の成長や繁栄をモチーフにした物語を伝える。
3階にはカフェや物販スペースを設け、チキンライスや、ラクサ、サテ(串焼き)、ロティ・プラタ(インド風の薄く焼いたパン)といった地元料理を提供するという。
万博には、日本からの観光客を増やすねらいもある。では、同国のイメージをどう変えたいのか、政府観光局で万博局兼特別プロジェクト担当のエグゼクティブディレクター、キャリー・クイック氏に聞いた。
――日本には、すでにシンガポールを訪れたことがある人はたくさんいるとい思います。その日本での万博で、なにを訴えますか?
「まずひとつは、シンガポー…