中央大学茗荷谷キャンパスで開かれたイベントで、映画の後に感想を話し合う参加者=2023年6月3日午後3時49分、東京都文京区大塚1丁目、平山亜理撮影

 東京都文京区の中央大学茗荷谷キャンパスで3日、「日本の難民問題を知ろう!」と題したイベントが開かれた。企画した学生たちが、難民申請を続けるクルド人の若者を描いたドキュメンタリー映画をみた上で、彼らの置かれる境遇について議論を交わした。

 この日は学生や卒業生、教員ら約80人が集まった。映画「東京クルド」は、母国での迫害を逃れて、幼いころに家族と来日した18歳と19歳の青年2人を取り上げている。収容を一時解かれた「仮放免」という立場で、住民票もなく、自由に移動もできないという。

 映画では、入管職員から「帰ればいいんだよ。他の国に行ってよ」と言われる様子や、専門学校に入りたくても仮放免を理由に断られ続ける様子が描かれた。

 参加者は少人数のグループに分かれ、意見を交換した。大学院生の女性(23)は「国に帰ったら迫害されるのに、入管職員があんな対応をしていることを知りショックだった」と話した。

 また、外国人労働者や難民らを支援するボランティア団体「BOND」のメンバー、真栄田早希さん(20)が団体の活動を紹介した。

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