ガザ出身の3人の画家たちの作品展と企画した画家の上條陽子さん=2025年1月11日、相模原市緑区橋本2丁目、三木一哉撮影

 パレスチナ自治区ガザ出身の3人の画家の作品展が、相模原市緑区のフクヤマ画廊で開かれている。パレスチナの画家と交流してきた相模原市在住の画家上條陽子さんを中心とした「パレスチナのハート アートプロジェクト」が企画した。

 ソヘイル・セレイムさんとモハメド・ハワジリさん、ライエッド・イサさんの3人は2019年、上條さんらが企画した作品展に招かれ、訪日した。そのときの作品48点が返送できないまま、上條さんの手元に残されていたという。

 展示されているのは、自画像や家畜の放牧の風景、静物画など、原色を大胆に使った明るい色使いのものが多い。

 ガザ侵攻でセレイムさんとイサさんはテント生活を強いられ、ハワジリさんはドバイに脱出した。3人はガザの芸術家たちが共同で運営していた「画廊エルチカ」の運営メンバーだが、侵攻で画廊は破壊され、ほとんどの作品を失ったという。

ガザからはテント暮らしのスケッチも

 上條さんは「彼らの画家とし…

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