気象庁で開催された南海トラフの評価検討会=2024年8月8日午後5時31分、代表撮影

 南海トラフ巨大地震の想定震源域にあたる、日向灘で起きたマグニチュード(M)7.1の地震。

 東京大の佐竹健治名誉教授は「日向灘では20年に1度ほど、大きな地震が起きてきた。1968年のM7.5の地震でも津波が発生している」と話す。

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 日向灘は、静岡県沖から続く南海トラフの延長部にあたる領域だ。M9級の巨大地震の想定震源域に含まれるが、四国沖以東に比べると、一回り小さいM7.0~M7.6前後の地震を短い間隔で繰り返しており、地下に溜まったひずみが解消されてきた面もあるという。

2~3日は規模の大きな地震に注意を

 京都大防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教は「陸のプレートと、沈み込むフィリピン海プレートの間がずれ動いた『プレート境界型』の地震が起きたとみられる」と話す。

 2011年の東北地方太平洋…

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