連載「老いていく親と私」 反響編(後編)

 9月に連載した「老いていく親と私 介護編」に、たくさんの反響が寄せられました。その声を、2回に分けて紹介します。

 後編は、離職して親の介護を担う女性の苦悩や、介護認定の制度をめぐる意見などをお届けします。

写真・図版
「仕事は辞めない」娘の覚悟編から。90代の父が毎日つけていた日記。母の亡き後、リボンで結ばれていた

施設での共同生活ができなかった父 選択肢は在宅だけ?

●離職して父の介護

 介護福祉士です。4年前、認知症と心不全になった父を介護するために離職しました。母は亡くなっており、95歳になった父を在宅介護しながら2人暮らしをしています。

 父は、サービス付き高齢者向け住宅で介護を受けながら暮らしていました。ただ、もともとの性格から、職員に反発したり服薬を拒否したりといった行動が問題になりました。コロナ禍なのに、受診を理由に外出を繰り返す父に施設側は困り果てていました。

 私も専門職として、「施設に…

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