新聞製作をめぐる技術の見本市「新聞製作技術展(JANPS)」が来年2月、7年ぶりに開催される。朝日新聞グループの印刷会社朝日プリンテックなどが出展し、最新技術をアピールする。
1970年代からの歴史があるJANPSは、新型コロナ禍の影響で2019年以降は開催が見送られていた。再開をめぐる検討が続いていたが、来年2月19~21日に東京・池袋のサンシャインシティで開かれる印刷・メディアビジネスの見本市「page2025」(日本印刷技術協会主催)と統合する形での開催が決まった。
朝日プリンテックは「ブランケット復活装置(ABR)」などを紹介する。ABRは新聞のオフセット印刷に欠かせないゴム製ブランケットを長持ちさせる技術。環境負荷の低減につながるとして、日本新聞協会の23年度新聞技術賞を受けた。
日本新聞協会技術委員会の伊藤彰芳委員長(産経新聞東京本社制作局長)は12日の記者会見で「新たな開催の方法を模索してきた。Pageとのジョイントで情報交換の場が広がることを期待している」と語った。