新しい紙幣が来週、7月3日から発行される。券売機などを新紙幣に対応させる作業が急ピッチで進むが、間に合わないところもある。費用もかかり、物価高や人件費の上昇にあえぐ事業者からは、恨み節も聞こえてくる。
部品交換で「最大20万円」
「物価高に光熱費高騰に人件費。そこに新紙幣に対応する費用も加わり、四重苦です」。大阪市北区のラーメン店「ストライク軒」の芦田雅俊代表(48)は嘆く。
8年間同じ券売機を使っている。新紙幣に対応するため、紙幣の挿入部分の交換を券売機のメーカーに相談すると、「最大20万円かかる」と言われた。券売機ごと買い替えると約150万円といい、負担の大きさに驚いた。
対応「9月になるかも」
紙幣の挿入部だけ改修する予…