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定例記者会見で語る新潟県の花角英世知事=2024年7月24日、新潟市中央区、井上充昌撮影

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を巡り、新潟県の花角英世知事は24日の定例記者会見で「電力消費地が得る経済的利益は少なからず、本県にも還元されるべきだ」と述べた。同原発の電力は主に首都圏に供給される一方、県内は事故などのリスクを負うことについて県民がかねて抱えているとされる不公平感を踏まえたもので、経済的利益については「広い意味で再稼働に関する議論の材料だと思っている」とした。

 花角知事は会見で、経済的メリットについて問われ、同原発の再稼働によって「電力消費地の生活や経済活動を支える一方で、(県内の)自分たちは供給を受けない。片や、安全に避難できるのかといった課題を抱える」と述べた。22日には自民党新潟県連が斎藤健経済産業相に対し、「本県だけがリスクを背負っているとの県民感情に配慮し、経済的なメリットを感じることができるような取り組み」を求めており、それを踏まえた報道陣からの質問に答えた。

 その上で、再稼働の是非を判…

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