新春恒例の東京消防庁の出初め式が6日、東京都江東区の東京ビッグサイトであった。職員ら約2900人が参加し、江戸時代の伝統を受け継ぐ「はしご乗り」などが披露され、観客から歓声や拍手が湧いた。
発生から1年が経った能登半島地震を教訓に、首都圏での地震発生を想定した演習もあった。消防車両やヘリコプターなどを使い、倒壊した建物からの救助や、危険物が入ったタンクからの火災を想定した消火活動などの訓練を披露した。
吉田義実消防総監は、首都直下地震や富士山噴火による被害などが想定されるとして、「今後起こりうるあらゆる災害に対応できる強靱(きょうじん)で持続可能な組織を築く」と話した。