東海道新幹線は1日、開業60周年を迎えた。JR東海は沿線4駅で記念の出発式を開催し、東京駅では、60年前の開業日に「ひかり1号」が出発したのと同じ19番線ホームで、丹羽俊介社長らが始発の「のぞみ1号」を見送った。
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式典で丹羽社長は「開業以来70億人にご利用いただいたことを感謝する。今後もいっそう愛される新幹線をつくるべく努力する」とあいさつ。定刻の午前6時ちょうど、テープカットに合わせて最新型車両「N700S」が警笛を鳴らし、博多に向けて出発した。
ホームには多くの鉄道ファンらが集まり、式典の様子をカメラにおさめていた。栃木県小山市からやってきたという男性会社員(23)は「小学6年の時に京都への修学旅行で乗って以来、東海道新幹線が大好き。コロナ禍が明けた2年ほど前、新大阪に向かう車窓から見た富士山は忘れられない」と話した。(細沢礼輝)