東京証券取引所は6日、新年初めての取引となる大発会を迎えた。昨年末に3万9894円だった日経平均は小幅上昇で取引が始まったが、その後は下落に転じ、下げ幅は一時600円を超えた。終値は昨年末比587円49銭安の3万9307円05銭だった。
取引開始前に開かれた式典で、日本取引所グループ(JPX)の山道裕己・最高経営責任者(CEO)は「新NISA(少額投資非課税制度)のスタートから1年。貯蓄から投資への流れが進んでおり、本年も日本市場がより魅力的になるように市場環境の整備などを進めたい」とあいさつ。加藤勝信財務相は「昨年末には金融庁と東証の元職員がインサイダー取引で起訴された。本年は金融行政・市場への信頼を取り戻すべく努力を重ねたい」と述べた。