大久保公園(東京都新宿区)周辺で売春目的の客待ち行為が後を絶たない現状を受け、警視庁は10日、対策を協議する会議を新宿署で開いた。生活安全部の各担当課や新宿署員ら約60人が集まり、各部門の連携を強化していくことなどを確認した。会議の冒頭で、半田正浩・保安課長は、売春の摘発だけでなく女性の支援にも力を入れる方針を示し、「女性のSOSを見落とさず、就労支援など更生への支援も進めていく」と述べた。
売春行為を目的に路上に立つ女性は、「立ちんぼ」と呼ばれている。男性と一緒に入ったホテルで性的暴行を受けたり、興味本位で動画を撮影されたりするなどの被害にあうこともある。
この日は署員らが公園周辺でパトロールを行い、「売春行為は法律違反です」などと女性らに呼びかけた。今後も定期的にパトロールを実施するという。(吉村駿)