過去の党首討論での主なやりとり

 与野党は12日、3年ぶりとなる党首討論を19日に開くことで合意した。自民党派閥の裏金事件の対応に追われるなか、岸田文雄首相が初めて各党の党首たちと対峙(たいじ)する。近年の「不要論」を吹き飛ばし、新たな政治ドラマを生み出す党首討論となるのか。

 「政治不信が蔓延(まんえん)している。党首同士が国民の前で深みのある議論をすることを期待している」

 自民の浜田靖一国会対策委員長と国会内で会談し、党首討論の開催に合意した立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に期待感を示した。

 党首討論は英国議会を参考に、2000年から正式な制度として始まった。背景には、二大政党制をめざす小選挙区制が1996年に始まったことがある。政治家の一対一の討論を国民に見せることで、政権選択に資する国会審議とする狙いがあった。

 党首同士の直接対決は、時に政治を動かした。

 民主党政権の野田佳彦首相と…

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