兵庫県の斎藤元彦知事の再選後、初めてとなる県・市町懇話会が26日、神戸市内で開かれた。斎藤知事をはじめ県幹部のほか、県内41市町の首長らが参加した。斎藤知事は冒頭、「再び一緒に県政を、市や町の発展を、みんなでやっていきたい」とあいさつ。改めて連携を呼びかけた。(谷辺晃子、大下美倫)
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懇話会は毎年2回開かれている。知事と県内の首長が集まり、それぞれの政策について要望・確認する場となっている。
そのなか、市長会長を務める酒井隆明・丹波篠山市長は、斎藤知事に対して今後の県政運営の再起を求めた。「百条委員会や第三者委員会の審議はまだ続き、結論は出ていない。停滞が続いていくのではないかと思うが、知事には収束に向けて最善の努力をしていただき、温かい兵庫を取り戻してほしい」と話した。
そのほか、この日の会議では出席した首長から、高校入試改革や学校体育館への冷房の導入、介護職の確保問題など具体的な県政への要望などが相次いだ。
尼崎市の松本真市長は「県の事業が突如きて戸惑うことが何度かあったので、こういうことをできるだけ解消していくことが大切だと思う」と指摘し、改めて県との連携の重要性を強調した。
川西市の越田謙治郎市長は「職員が大切だというメッセージを知事が改めて発信することが求められている」と述べた。
会議の終わりに斎藤知事は「様々なご指摘をいただき、大変有意義で貴重な時間となった。これまで以上に密に連携を取り、よりよい県をともにつくっていきたい」と締めくくった。