兵庫県加古川市は1日、北京五輪陸上女子5000メートル代表の小林祐梨子さん(35)を市教育委員に任命した。選手経験を生かし、部活動の地域移行など教育行政を支えてもらう。任期は1日から4年間。

 小林さんは小野市出身。須磨学園高校3年時に1500メートルで当時の日本記録を樹立した。現在は加古川市内に住み、3児を育てながら少年院の播磨学園で外部講師として教壇に立つ。日本パラ陸上競技連盟理事、神戸市スポーツ協会理事も務める。

 市役所で辞令交付式があり、岡田康裕市長が「部活動の地域移行を始め、いろいろな課題があるので、広い視野でアドバイスしてほしい」とエールを送った。

 小林さんは子どもたちと直接触れあう機会を積極的に設けたいとし、「誰ひとり取り残さず、どの分野でも夢に向かって突き進んでいけるよう伴走者として支えたい」と抱負を語った。(大久保直樹)

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