富山県

 富山県上市町教育委員会は2日、小学校の教師用の教科書や指導書などを議会の承認を経ずに購入していたと発表した。2019年度と23年度に購入した計約2400万円分で、9月町議会に追認を求める議案を提出する。

 町教委によると、小中学校の児童・生徒用の教科書は国費で無償配布されるが、教師用は町教委が購入しているという。条例で700万円以上の物品の購入には議決が必要だが、両年度の担当職員が、教科書などの消耗品は要件に含まれないと誤って認識していた。県内の他の自治体で同様の事案があったことを受け、過去10年間の記録を確認し、今回の事案が発覚した。

 町では4年ごとに購入しており、19年度の約900万円(デジタル教材を含む教科書と指導書1317冊分)、23年度の約1500万円(同997冊分)が今回の事案に該当する。15年度以前は契約額が700万円未満だったという。(椎木慎太郎)

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