記者という職業柄、ソーシャルメディアを情報収集によく使います。最近とみに感じるのは「ソーシャル」という名とは裏腹に、そこで意見を交わしながら合意を作り上げていくことの難しさです。

 「分極化」ともいわれるそうした状況を、世の中はどう感じているのか。朝日新聞社が2月末から4月上旬に実施した全国世論調査(郵送)で探ってみました。

 このための質問はいろいろ検討した結果、「日本では最近、政治や社会について、意見の対立が激しくなっていると思いますか」という聞き方にしました。結果は「激しくなっている」が41%、「そうは思わない」が53%でした。

 この結果は記者にとっては、やや意外でした。「激しくなっている」という回答が、もう少し多いのではないかと予想していたからです。

 結果の細部を見ると、男女で…

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