立憲民主党の代表選に立候補した(右から)野田佳彦元首相、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田晴美衆院議員=2024年9月7日午前11時29分、東京・永田町、川村直子撮影

 泉健太代表(50)の任期満了にともなう立憲民主党代表選が、23日午後からの臨時党大会で投開票される。野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)、泉氏、吉田晴美衆院議員(52)の4候補は、ともに次期衆院選での政権交代を掲げる。野党連携のあり方や外交・安全保障、エネルギー政策、経済対策などが争点となっている。

決選投票の場合、結果判明は午後3時15分ごろ

 臨時党大会は午後1時に開会し、1回目の投票結果は午後2時半ごろに発表される予定。1回目の投票でだれも過半数が得られず、上位2人による決選投票にもつれ込んだ場合は、午後3時15分ごろに最終的な結果が判明する見通しだ。

23日午後の流れ

 朝日新聞が党所属国会議員136人の支持動向を調べたところ、野田氏が約40人の支持を固めて先行。枝野氏が20人台半ば、泉氏と吉田氏がそれぞれ20人前後で追う展開となっているが、決選投票にもつれる公算が大きい。約2割が未定・無回答のため、情勢が動く可能性もある。

 代表選は、1人2ポイントの議員票272ポイントのほか、1人1ポイントの国政選挙公認候補予定者98ポイント、比例配分される地方議員185ポイントと一般党員・協力党員185ポイントを合わせた計740ポイントで争う。

 地方議員と一般党員・協力党員の「地方票」が全体の半数のポイントを占める。23日の臨時党大会では、国会議員、公認候補予定者が投票する前に、「地方票」の結果が発表されるため、国会議員たちの判断に影響を与える可能性がある。

 決選投票になった場合は、国会議員と国政選挙の公認候補予定者、各都道府県連の代表者が投票する。国会議員272ポイント、公認候補予定者98ポイント、各都道府県連代表者47ポイントの計417ポイントで争う。決選投票では国会議員の動向が勝敗を左右することになる。

立憲民主党代表選の仕組み

野党連携のあり方、候補者間で温度差

 最大の焦点となっている野党連携のあり方には、候補者間で微妙な温度差がある。

  • 野党連携は「一本化追求」か「立憲主体」か 立憲代表選

 野田氏は立憲による単独政権は困難との認識のもと、「野党の議席を最大化し、自公を過半数割れに追い込む」と主張。小選挙区の野党候補を一本化する必要性を説く。

 「第2自民党」を自認する日…

共有
Exit mobile version