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半導体材料大手JSRのロゴ

 政府系ファンド「産業革新投資機構」傘下の半導体材料メーカーJSRは14日、会社の経費5千万円超を私的に流用したとして、研究開発担当の役員を懲戒解雇していたことを明らかにした。

 JSRは半導体材料のフォトレジストで世界トップクラスの約3割のシェアを持ち、今年4月16日に締め切られた株式公開買い付けで産業革新投資機構の傘下に入った。機構はJSRの買収に約9千億円を投じた。

 JSRは、流用があったことを4月下旬に機構に伝え、同30日付で懲戒解雇にしたという。JSRによると、この元役員は流用を認め、全額を返す意向を示しているという。(山本精作)

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