ソウルの韓国大統領公邸に向かう出入り口で、門の鎖などをチェックする大統領警護庁の職員ら=2025年1月8日、東亜日報提供

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、捜査機関による拘束令状の執行が迫っている尹氏側が、時間稼ぎともとれる動きを強めている。一方、野党側は弾劾(だんがい)審判で早期に尹氏を罷免(ひめん)に追い込むべく攻勢をかけており、駆け引きが激しさを増している。

 尹氏の弁護団は9日、外国メディア向けに会見を開き、令状を請求した高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)には内乱罪の捜査権はなく、管轄外のソウル西部地裁に請求したことも違法だとし、令状の執行には応じないとの主張を繰り返した。

 一方で、捜査側がソウル中央地裁に対し、拘束令状ではなく、次の段階である逮捕状を請求して発付された場合や、起訴された場合にはその手続きに応じるとも述べた。

 捜査側が別の地裁に改めて逮…

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