東京メトロ丸ノ内線の車両「2000系」

 東京メトロが23日、東京証券取引所プライム市場に新規株式公開(IPO)した。今年、新NISA(少額投資非課税制度)がスタートして初めての大型IPOとあり、個人投資家などからの買い注文が集まり、時価総額は終値ベースで1兆円を超えた。

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 取引開始直後から買い注文が集中。初値がつかない状態が続いたが、午前10時過ぎに公開価格を約36%上回る1630円をつけた。売買代金は約2900億円と、東証プライム市場で最大となった。終値は1739円だった。

 都内在住であれば生活の足となる人も多い東京メトロ。個人投資家からも事業の手堅さもあって人気なようだ。杉並区に住む男性(49)は事前抽選が外れたため、23日に200株を購入した。「ここまで上がるとは思わなかった。価格が少し落ち着いたら追加での購入も考えたい」と話す。

 松井証券の窪田朋一郎氏は「…

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