高校の家庭科の授業で金融教育が必修となり、若い世代に「お金」についてどう教えるか関心が高まっている。香川県三豊市では中高校生らを対象に、家計管理や資産形成など「金融リテラシー」を身に付けることを目指す部活動が始まった。
「趣味や好きなものを書き出して、その共通点を見つけ出そう」
三豊市役所の会議室に10月30日夕、学校帰りの中学1年から高専5年までの5人が集まり、「好きなこと」を思い思いに発表した。
5人は9月にスタートした「みとよマネー部」の部員たち。オンラインで講師を務めた三井住友信託銀行の上席理事、井戸照喜さんらのアドバイスに従い、趣味や関心事に取り組む機会や時間を増やすためのライフプランを考えた。
高校2年の岸本ひなたさんは、将来は海外で働くことが夢だ。家庭科で金融教育に興味を持ち、新しい少額投資非課税制度(NISA)や為替について勉強中という。
「自分がやりたいことを実現するために、将来的にどのぐらい資産が必要か知りたい。ほかの部員が大切にしている価値観も聞けて参考になります」と話した。
市教委が音頭、金融機関が協力
三豊市では、生徒数の減少や…