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プロ1年目から勝ちパターンの救援投手として活躍した摂津さん=2009年6月、柏木和彦撮影
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 2連勝から、まさかの4連敗。

 今季のプロ野球日本シリーズで、福岡ソフトバンクホークスは横浜DeNAベイスターズに屈し、4年ぶりの日本一を逃した。

 「紙一重ですよね。ベイスターズは負けた最初の2戦から強い戦い方だった」

 ホークスひと筋、2009年から10年間在籍。開幕投手を5年連続で務めたかつてのエース、摂津正さん(42)は今、解説者として、一人のファンとして、野球を楽しんでいる。

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 三つ上の兄の影響を受け、小学2年から野球を始めた。中学で本格的に投手になったが、「コントロールはめちゃくちゃ悪かった」と振り返る。

 それでも、秋田経法大付(現・ノースアジア大明桜)高校に進むと、1年夏からベンチ入り。2年でエースナンバーをつかみ、3年春の選抜大会に出場した。

 ドラフト候補に挙がったものの指名されず、プロ入りの夢をかなえるため、社会人野球のJR東日本東北を選んだ。

 ところが、制球難もあって登板機会すら満足に与えられない日々。スコアラーなど裏方の役割をこなしながらも腐らなかった。

 「ダメだったけど、充実していた。毎日、練習が終わってからも誰よりも投げ込んだ」という自負はあった。

 ただ、3年目になっても結果は出ないまま。プロ入りが遠のくばかりか、「そろそろ結果をださないと野球を続けられない」。焦りも募っていた。

野球って、ボールを使うから難しいんだ

 「ちょっといいか」。その年の秋ごろ、投球練習中に新任のコーチから声をかけられた。

 「野球って、ボールを使うか…

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