子どもたちに教育支援をする清水奈々子さん=セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン提供

 カバンに荷物をつめこんで母親と出てきた子ども、父親と離ればなれになった子ども、逃げる途中に目の前で攻撃を受けた子ども……。

 2022年2月にロシアとの武力衝突が起きたウクライナから隣国のルーマニアに多くの母子が避難し、見知らぬ土地での生活を強いられる。

 浜松市出身の清水奈々子さん(32)は、世界各国で子どもたちの支援をする国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」の一員として23年3月から、ルーマニアの地で子どもたちの教育支援や医療支援に携わってきた。10歳前後の子どもたちの多くが「家の中やシェルターに隠れ、破壊行為を目の当たりにする経験をしてきた」という。

避難先で待つ言葉の壁

 避難先では言葉の壁が立ちは…

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