キーウにある「クラゲ博物館」で水槽の中を泳ぐクラゲ=2024年5月19日、藤原学思撮影 @キーウ なぜ、ここにこれがあるのだろうか。前を通る度に不思議に思っていた。 キーウ中心部のマイダン(独立広場)は、2014年に親ロシア派政権の崩壊へとつながる革命の舞台になった。革命の犠牲者の顔写真が並ぶ坂を上がると、中央銀行や大統領府がある。 国家の象徴的な場所かつ中枢。そこにあるのが「クラゲ博物館」だ。青い文字でそう書かれた建物は、周りの風景と明らかにミスマッチだ。陰謀論者なら、「情報機関の拠点か」と勘ぐってしまうだろう。 5月、2週間のキーウ出張の…